2018年を占う(火災・山の噴火と崩れ・水害寒災・政治家の反省期)
2018年(干支=戊戌)
戊について
戊は「つちのえ」茂と同じ内容を表し、前の丁の年に続き陰陽煩雑する意味です。
樹木が茂ると、風通しや日当たりが悪くなって、害虫がついたり、末枯れしたり、根上がりしたりして、樹がいたむ、悪い場合は根枯れします。そこで思い切った剪定をしなければならぬ、というのが戊の意味なのです。
戌について
そして「戌」は音ジュ、武器を持って守る事、その守備兵や屯舎です。点を「一」にして戌となりますと、音ジュッ、十二支の「いぬ」です。戌の月は10 月です。この時期は草木が繁茂、老熟し、万物が悉く稔月です。やがて陽気は地下に入りますが、まだ一陽を残している月です。繫茂成熟した樹々は日当たりも悪く風通しも良くないので、いわゆる樹の五衰を起こす。懐が蒸れ、虫が付いて梢と根止まりを起こし根上がりし、やがて梢枯れとなる。これを防ぐには戌削(じゅっさく)と言って、不要な枝葉を切り払う必要があるのです。つまり剪定を行って樹を裁整するのです。
そうすることによって、根の疲れが癒され根固めをすることができ、そして次の年での一段の生長が期待できるようになるのです。ただし不要な枝葉を払うからと言っても、来年の生長に必要な枝葉は残しておかなければなりません。それが一陽なのです。
不要な枝葉を払って、日当たり良くなった樹の姿は美しいのです。戌は卹(しゅっ)と通用し、美しいという意味にも用いられるのはこのためです。一説に戌は刃物で秋の稔った植物を刈り取り、一束にする。あるいは倉に納めて、かんぬきをかける字とも言われます。
いずれにせよ、戌の年は余分、過剰な物事に大鉈を振るい、思い切った大整理をする年と言えます。簡素の美に徹する年なのです。家事においても、会社の経営においても、官庁の行政においても余分な贅肉を切り取り、無駄な支出を控えて節約しなければならないこととなる一年間なのです。国家や行政、会社の組織や個人に於いても同様に当てはまります。大事な伝統や大事なものだけを残して質素、節約的な方向で行く事が次の運気がくるときに芽を出す事ができるのです。余分な事は切り取りが必要な年運なのです。
次に九星気学から2018年を占ってみます。
2018年は九星気学では「九紫火星」の年です。
九紫火星は過去の例を振り返ると分かりますが、火災や火山の噴火など「火」が出ることが多くが出ます(戦争などの爆撃や爆発なども入る)。そして「火」は燃えたら一瞬に消えます。有るようで無い世界を象意しているのです。ですから九紫火星は人間の観念世界のように、人の意識には存在しているが他人には(構想や思考)は見えないような人が心の世界で作り出すものを表しているのです。具体的にはそれが文化や芸術、科学やあらゆる思考から生み出す分野を九紫火星は持っています。仕事では官職や公務員、及びサービスの職業(アイデアを提供)などです。
2018年を占う
まず中宮にあるメインの九紫火星ですが、これが意味するものは先ほど述べたように、火が出る事が多くなるということです。それが2018年では暗剣殺も付くので突発的な火災であったり、花火の火であったり、火薬庫の爆発。あるいは森林火災であったり、戦闘による爆発だったりします。また山が予想外で突然に噴火しての事だったりします。それに加えて、九紫火星の星は、芸術文化の星でもあり、そう言う見方からすると、人類がこれまで築いてきた文明の行き詰まりであったり、やり方に限界が出てくるかもしれません。そうなることで文明の決算期に入り、人類は新しい方向をまた模索する反省期ともいえます。政治家や官僚もこの九紫火星なので、政治家も当然に反省期であり、見つめ直すときであり鉈(ナタ)を振るい剪定するときなので、余分な政党(民進党など)は消えるかもしれません。
次に昨年の2017年は水の害(寒さ、水害、病害菌、洪水、土砂災害、大雪)が多いと述べましたが、2018年は少ないかと言うと、これまた水の害は多く出るのです。火と水はペアのように重なっておきます。2017年が火災が多かったのもそうです。
さらに年盤を観ると、2017年の財運は三碧木星の電気やIT業界などが兌宮に回座していたので、この業界は財運アップで相当稼げたと思います。では今年の2018年の三碧木星の象意の業界はというと、大転換期に入ります。節目期です。これから三年の三段階をスタートする9~10年間の構想と目標の計画を立てて出発しないといけない大切な年運のときです。とすれば電気業界などは三年もすれば個人企業なども電気を自由販売に参与する時に入ります。今はすでにいかに顧客を取り込むかの商戦が始まっています。車を動かすのもオイルから電気に取って替っていくようになると、10年先を構想していないと時流に流されてしまうようになります。IT分野はいろいろなアイデアも生まれていくでしょうが、それを2018年に新しい構想を持った人たちが計画を立てる年となることでしょう。
長くなるので、気になる星にしぼり述べますが、2018年の年盤で気になるのが、巽宮に回座した八白土星の星です。八白土星は高さの有る不動産の象意を持ち、建築物や家やビルやとくに「山」を表す星です。この方位宮に歳破がかかっています。となるとそれらの象意物が破れが起きるという意味になり、倒壊や崩れなどが起きるということになります。
予想的には爆破的に起きたり、火によると捉えたら噴火で崩れたり、あるいは水で流されての崩れかもしれません。
さらに八白土星回座の巽宮は、物や人を運ぶ交通や運搬関係の意味を持っています。となると交通機関の寸断や者を運ぶ業界でのトラブルが多く発生する事となるでしょう。宅配などでも今年問題となった、運搬物を脚蹴りしたり、中国ではある期日に宅配が多すぎて問題視されているTVのニュースを見ましたが、2018年には更にひどくなると予想されます。
もう一つ気になったのが離宮に四緑木星が回座して、しかも暗剣殺がかかっています。これをどう読むかというと森林火災か流通の業種や取り持つ業界(仲介業界や結婚相談所など)での問題が出ることがあり、裁判問題になることも起きるのではないかということです。更に四緑木星は風と交通業界を象意しているので突発的な暴風が起こることも意味しています。突然の風で破壊や交通網の寸断も起きると見ます。
以上・・・・気になるところに絞り、2018年の一部を予測してみました。
サンクチュアリ鑑定士 承世